知っておこう・・・虫除け成分「イカリジン」
子どもは注意

夏に気になるのが虫刺されによる痛みやかゆみです。痛みは虫の毒によるもので、かゆみは虫が皮膚に注入する唾液に対するアレルギー反応です。大人は蚊に刺されるとすぐ赤くなる即時反応が多いですが、子どもは数時間後から赤くなり、1〜2日後に症状がひどくなる遅延型反応を示す傾向があります。

虫に刺されないことが大切

刺されてしまうと色々とやっかいなので、虫に刺されないことが大切です。虫除け剤に多く使われる成分がディートという化学物質です。ただし、この物質は虫除け効果が高い代わりに刺激が強く、まれに身体に害を及ぼすことも懸念されています。そのため、子どもへの使用制限があり、6か月未満の乳児には使用しない、6か月〜2才未満の塗布は1日1回、2〜12才未満は1日1〜3回と制限があるのです。

「イカリジン」

最近注目を集めているのが「イカリジン」という成分です。1986年にドイツで開発され市販されたもので、現在では50カ国以上で販売されています。蚊、ブヨ、アブ、ダニなどに効果を発揮し、これを肌につけることで蚊などの虫が付きにくく、血を吸われるのを防ぐことができます。ディートと同じく化学物質ですが、それと比べて色々とメリットがあります。

そのメリット

イカリジンは肌への刺激が少ない、副作用がないという報告がされています。また、ディートに比べてほとんど匂いがないので、虫除け剤の強烈な匂いが苦手な人も使いやすくなっています。そして、ディートは合成繊維やプラステックを痛めてしまう場合があるのですが、イカリジンはそうした影響が少ないので、衣服の上からかけて使うことが可能なのです。

    

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