ケアが逆効果になる危険も・・・「髪のかゆみ」

皮脂が原因の場合

頭のかゆみの原因として一番はじめに思いつくのは、何日間か髪の毛を洗えなかった時のことでしょう。このかゆみの原因は頭皮の毛穴から分泌される皮脂なのです。皮膚は時間とともに酸化して過酸化脂質へと変化し、頭皮に刺激を与えます。誰でも4〜5日間ほど頭を洗わなければかゆみを感じるのです。

髪の洗いすぎの場合も

それほど日にちを空けなくても影響を受けやすいのが脂漏性皮膚炎という体質の人です。こうした体質からかゆみが起こる人にとって、かゆみを起こしにくくするためには、まず毎日きちんと洗髪することです。しかし、脂漏性皮膚炎でもない人が気にしすぎて髪を洗い過ぎると、逆に頭にかゆみを感じてしまう原因になるのです。

洗髪料が原因の方が多い

実はかゆみの原因としては、こちらの方が多いのが現状です。使っているシャンプー、リンス、ヘアトニックなどが原因となり、アレルギーが起こるのです。最も症状が強く出るのは毛染め剤で、頭皮だけでなくその周辺にまで赤みが強く出ることも多く、逆に気づきやすいともいえます。一方、毛染めと比べてシャンプーなどによる症状は軽度なことが多く、それゆえにそれが原因と気づかずに、髪を洗いすぎて症状を悪化させることも多いのです。

ゴシゴシ洗いは特に注意

洗髪でゴシゴシ洗うとアレルギーを引き起こしやすいので、特に注意しましょう。強く洗って頭皮を傷つけると、その傷口から洗髪剤が身体に入ります。すると、それを異物と認識した免疫細胞が、それを排除しようとします。これを繰り返すうちに過剰に身体が反応するようになり、アレルギーによる皮膚炎が起こりえるのです。また他にも、水虫の菌が原因の白癬(はくせん)や乾癬、さらにはシラミが原因の場合もあります。頭皮の皮脂のつまり以外の原因による場合もあることを覚えておきましょう。

    

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