最初に食べた人はすごい勇気かも? 「納豆」
納豆の始まり

発酵食品は細菌、酵母、カビなどの微生物の働きによって作られるもので、その代表格といえば納豆です。馬の飼料として煮た大豆を袋に詰めたところ、よく冷まさないうちに詰めたために数日後に煮豆が変化し、独特の匂いを発し、糸を引く状態になったのが起源の一説として伝えられています。

発酵と腐敗

納豆は稲わらの中にいた納豆菌の働きによって大豆が変化してできるものですが、臭いがあって糸を引いた状態のものを、腐敗と恐れずに最初に食べてみた人は本当に勇気があったのでしょう。発酵と腐敗はじつは同じメカニズムであり、動植物のタンパク質や糖を分解させたり変化させたりするという点では変わりがないのです。発酵と腐敗は何が違うのかといえば、人間にとって有益かどうか、美味しいと感じるかどうかの違いなのです。

納豆菌は熱に弱い

発酵食品は身体に良い食べ物ですが、その効果を台無しにしている場合もあります。熱々の炊きたてご飯に納豆をのせる人は多いでしょうが、ナットウキナーゼは熱に弱いので、熱いご飯の上に乗せると成分が壊れる可能性があります。また、納豆菌が作るビタミン群には肝臓の炎症を抑える効果がありますが、ビタミンB群は熱に弱いので、肝機能の数値が高い人は特に「冷やご飯」で食べるのがオススメです。

夕食に食べる方がオススメ

ナットウキナーゼには血液をサラサラにして血栓を予防する効能があります。心筋梗塞は夜中から明け方に発生することが多く、ナットウキナーゼの血液サラサラ効果は食後12時間ていどなので、納豆は夕方以降に食べた方が良いのです。ちなみに、納豆には尿酸値を上げるプリン体が多く含まれているので、1日1パックくらいを食べるのが理想的です。

    

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