「1日に1つの発酵食品」で健康増進!

日本は発酵食品大国

日本が発酵食品大国と呼ばれる所以は、古くから伝わる発酵食品の種類の豊富さにあります。漬け物だけでも100種類以上あり、しょう油ひとつを取ってみても薄口や濃口など種類はさまざまです。よく考えてみると、私たち日本人が長年毎日のように食べてきたものは、まさに発酵食品の歴史なのです。

味噌のすごさ

大豆と塩、麹菌から作られるものが味噌で、赤味噌や白味噌などさまざまな種類のものがあります。しょう油と原料は似ていますが、発酵が中途半端で終わることが大きな特徴です。しょう油は発酵の過程で、酵素がタンパク質をアミノ酸になるまでしっかりと分解しますが、味噌は発酵を中途半端に終わらせるので、アミノ酸まで分解される手前のペプチドが多く含まれています。このペプチドが身体に良いものであり、血圧を下げる働きがあることが研究から分かっています。

ブーム継続中の甘酒

最近ブームの甘酒は、すでに江戸時代から夏バテ防止に飲まれていたものです。米から作られる麹に米を加えて作りますが、麹菌の働きによって、米にはないビタミン類も作られます。甘酒に入っているものは、ブドウ糖、必須アミノ酸、ビタミン類と、病院で栄養補給のために受ける点滴と入っているものが同じのため、「飲む点滴」とまでいわれ、高い疲労回復効果が期待できるのです。また、液体状で飲みやすく、栄養が吸収されやすいのも良い点です。

ぬか漬け

ぬか漬けは米ぬかにキュウリや大根などの野菜を漬け込む発酵漬け物の代表格です。もともと米ぬかが持っているタンパク質やミネラルなどの栄養素と、酵母などの微生物が新たに生み出したビタミン類が野菜にうつります。それによって、生の野菜よりぬか漬けの野菜は栄養価が高くなるのです。

    

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