めまいや耳鳴り・・・香りが原因かも?!
匂いに対する過敏反応

めまいや耳鳴り、息苦しさ、鼻の粘膜がチクチクするなどの不快症状が出ても原因が良く分からない・・・。こうした身体の不調理由はさまざまですが、原因の1つとして匂いに対する過敏反応も考えられます。最近の調査で、人口の約8%が化学物質に何らかの過敏症状をもつとの結果が出ています。

過敏反応がでる仕組み

化学物質を長期間摂取して、身体に加わるストレスの総量がその人の適応能力を超えてしまうと、きわめて微量かつ多様な化学物質に接触しただけで症状が出るようになります。診断をくだすために、周囲にある化学物質や症状が出る場面などを問診票にそって聞き取ります。さらに、自律神経機能、脳神経機能、平衡機能の検査や血液検査なども行ないます。

治療のための生活改善

化学物質過敏症に有効な治療薬は少なく、治療の中心は生活改善になります。まずは原因となる化学物質をできるだけ浴びない、我慢できないと感じた時は早めにそこから遠ざかることが基本です。そして、外気を恐れて部屋の窓を閉め切る人も多いのですが、化学物質は屋外より屋内に多いので、窓を開けたり換気扇を使ったりして、部屋を換気することが大切です。

自律神経を高める

化学物質への過敏症を軽減するためには自律神経の機能を高めることが重要になります。そのために行ないたいのが運動で、軽く汗ばむ程度のウォーキングなどがオススメです。また、副交感神経を優位にしてリラックスできるように、ぬるめの湯にゆっくりつかるのも効果的です。さらに、食事ではビタミンやミネラルを多めに摂りましょう。とくに重要なのがマグネシウムで、ソバなどの穀類、落花生やアーモンド、海藻類に多く含まれており、神経や筋肉の過剰な緊張を和らげる効果が期待できます。

    

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