食中毒の原因がメロン?! 「リステリア菌」

メロンによる食中毒

食中毒というと肉や魚が原因と思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、メロンによる食中毒で死亡するという事態が起きています。これはオーストラリアでのことですが、場合によっては日本でも十分に起こりうる可能性もあります。

日本ではナチュラルチーズ

これはリステリア菌による食中毒で、日本でも15年ほど前に北海道でナチュラルチーズを原因とする集団感染が発生しています。リステリア菌は土壌、河川水や家畜、など自然界に広く存在しており、4度以下の低温でも、10%の高い塩分濃度でも増殖が可能のため取り除くのが難しい菌なのです。

感染しやすい人は

感染にかかりやすい人は、妊婦、新生児、高齢者、慢性疾患がある人などです。感染初期には急性胃腸炎の症状よりも、インフルエンザのような症状を示すことが多く、38度以上の発熱、頭痛、嘔吐などの症状が出ます。その一方で、健康な成人は感染したとしても無症状のまま経過することも多いようです。感染後の症状が重くなると、髄膜炎や敗血症などを起こしたり、妊婦が感染すると胎児へ感染して流産などの原因となったりします。

冷蔵庫を過信しない

リステリア菌は加熱により死滅するので、生の肉など加熱が必要な食品は、中心まで十分に加熱しましょう。リステリア菌は冷蔵庫の中でもゆっくりと増殖するので、冷蔵庫を過信しないようにして、冷蔵庫内で長期にわたって保管していた食品は必ず加熱してから食べましょう。過去にリステリア食中毒の原因となった食品、例えばナチュラルチーズなど殺菌していない乳製品、生ハム、ミートパテなどの調理済み食肉加工品には十分に注意が必要です。他にも、海外ではサンドイッチなどのパック食品でも汚染した事例があります。

    

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