高温も怖いけど、もっと怖いのは高湿度!

熱中症とは

熱中症とは、高温の環境下において体温の調節機能が破綻するなどして、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れて発症する障害の総称です。日本でとくに気をつけなればいけないのは、高温な上に多湿だからです。

気温・湿度が高いと

体温よりも気温が低ければ皮膚から空気中へ熱が移りやすく、体温の上昇を抑えることができます。そして汗をかくことで熱が奪われ、体温を上手にコントロールすることができます。しかし、気温が体温より高くなると、空気中への熱の放出が難しくなるため、体温調節は発汗だけに頼ることになります。さらに、気温が高いだけでなく湿度も高いと汗をかいてもほとんど蒸発しなくなり、発汗による体温調節すら、出来なくなってしまうのです。

湿度が高すぎる場合

湿度が高すぎる場合は気温が体温以下であっても汗がでにくくなり、熱中症の危険が高まります。熱中症といえば炎天下で激しいスポーツをしている時に起こりやすいと思いがちですが、直接日光に当たらない室内でも熱中症を起こすこともあります。体温調節するための発汗機能が低い高齢者や乳幼児などは、特に注意が必要です。

熱中症を避けるには

室内で熱中症になりやすい原因として、「室温が高い」「湿度が高い」「水分が不足している」という3つがあります。周囲の温度が高いと体に熱がこもってしまい、汗をかけずに脱水状態になり、すると熱中症を起こしやすくなるのです。ノドが渇く前にこまめに水分補給することが大切です。そして、かいた汗を蒸発させる必要があるので、扇風機やうちわなどで身体に風をあてて汗を蒸発させやすくしましょう。

    

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