ドバッと汗とジワジワ汗には違いがある?!

じんわりかく汗は

短時間にたくさんの汗を書いた場合と、ジワジワと汗をかいている場合は、摂るべき水分の種類が違います。汗は皮膚の汗腺で血液から作られます。血液中の塩分はいったん汗腺へしみ出ますが、汗をじんわりかき始めた段階では大部分が回収されるために、失われるのはほぼ水のみです。こうした状態であれば、水分だけを補給すれば良いのです。

短時間に大量にかく汗は

ところが、1時間以上にわたり汗をかき続けたなど、激しい運動で大量の汗をかいた場合は、塩分の回収機能が追いつかずに汗に漏れ出てしまいます。体内には水分だけでなく、塩分も不足するので水を飲むだけでは不十分で、スポーツ飲料などで塩分も一緒に補う必要があります。

スポーツ飲料の気をつけたい点

ただし、スポーツ飲料はカロリーに注意が必要です。スポーツドリンクには100mlあたり6g程度の糖分が含まれます。じんわり汗をかく程度なのにスポーツ飲料ばかり飲んでしまうと、塩分と糖分の過多になってしまいます。スポーツ飲料はスポーツ選手用に開発されたものですから、運動量が少ない人は水やカフェイン入りでないお茶で十分なのです。

アルコールとカフェインは要注意

「汗をかいた後のビールが楽しみ」という人がいますが、これは良くありません。ビールは利尿作用が強く、1L飲むと1.5Lの尿が出るといわれています。水分補給どころか脱水がすすんでしまうのです。脱水状態での飲酒は、悪酔いや二日酔いをしやすく、脳卒中などのリスクも高めます。そして、緑茶やコーヒーなどのカフェインを含む飲み物にも利尿作用があるので、汗で失われた水分の補給には向いていません。アルコールやカフェイン入り飲料は、あくまでも嗜好品と考えましょう。

    

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