思った以上に大切な筋肉 ―足裏筋―

足底には3つのアーチ

筋肉量を保つために大切な3つの筋肉・・・しかしそれ以外にも大切な筋肉はあり、その1つが足裏の筋肉です。足は片足28個の小さな骨と筋肉、靱帯で構成され、縦横にアーチを作っています。アーチは親指のつけ根からかかと(内側アーチ)、小指のつけ根からかかと(外側アーチ)、親指のつけ根から小指のつけ根(横アーチ)と3つあります。

足のアーチが崩れると

アーチには着地の衝撃を吸収する役割と、足を蹴り出す時のバネの機能があります。足裏の足底筋群が弱ったり硬くなったりするとアーチが崩れて、外反母趾など足のトラブルを招きます。足のアーチは膝関節や股関節、骨盤、腰椎などと連動しているため、ゆがみが生じると、歩幅が狭くなって運動機能が低下します。膝関節の変形、股関節痛、腰痛など不調が全身に広がり、血行不良による冷えやしもやけ、足のけいれんなども招きます。

大切なのは筋力と柔軟性

アーチ機能を維持するため、足底筋を刺激して柔軟性と筋力を保ちましょう。そのためには、普段から足底筋群を動かして、多くの筋と連携を促します。まずは、足首と足指周りのストレッチです。片足を軽く後ろに引いて、足の甲を床に付け、ゆっくりと足首を正面に押し出すように伸ばします。それから足裏をつけて、つま先立ちして足指を甲に向けて曲げましょう。

3種類のトレーニング

それから、壁や椅子に手をそえて両足を揃えて立って、全身連動型のトレーニングを3種類しましょう。かかとを合わせて足指を軽く反らせつつ、つま先を開いていく「つま先反らし」。両足のつま先を合わせたまま、足裏を縮めるように足指を曲げて、両足のかかとを離していく「かかと開き」。つま先をそろえて、かかとをゆっくりと高く上げる「かかと上げ」です。

    

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