耳の不調・・・鼻が原因の場合もあり

鼻のすすりすぎで、耳の不調?

耳の状態にトラブルが出ていても、耳の不調が原因でない場合があります。例えば、耳がつまる感じや耳に膜が張ったように感じる場合、鼻のすすりすぎが原因のこともあります。ひんぱんに鼻をすすっていると、鼓膜の内側にある空間の空気が上咽頭の方に引っ張られて、鼓膜が凹んだ状態になりやすくなります。こうした状態では、鼓膜にあたった音を中耳内に伝達しようとしても効率が悪くなってしまい、耳が詰まったような感じになるのです。

なぜ鼻水はきりがない?

アレルギー性鼻炎の時期などには、鼻すすりが耳にも影響することを頭の片隅に入れておきましょう。ちなみに、風邪をひいたり花粉症になったりすると、鼻水がキリ無く出てきます。鼻の穴はそれほど大きくないのに、どうして鼻水はキリなく出てくるのでしょう?

鼻の奥にある「鼻腔」

鼻の穴の奥に広がる鼻腔から鼻水がつくられます。鼻腔の奥は上顎から目の下の空間へと広がっていて、横から見ると結構広い空間です。この空間では粘膜から分泌物が作られ、鼻水の成分を作っています。この分泌物は湿気を与えて鼻腔から咽頭、喉頭、気管の乾燥を防止するのに役立っています。通常は内部に収まる量ですが、体調に異常があり分泌物が増加すると、鼻の穴からあふれて鼻水になるのです。

さらに奥に「副鼻腔」

その鼻腔を取り囲んでいるのが副鼻腔で、ここでも鼻水がつくられます。鼻は外から見るとシンプルな造りですが、内部はかなり複雑な構造をしています。副鼻腔は鼻腔と繋がっていて、副鼻腔の分泌物も鼻水の元になります。この副鼻腔からあふれてくる鼻水は、副鼻腔の形が複雑なうえに空間も大きいので、ここから出続ける分泌物はなかなかすっきりと止まらないのです。

    

マガジン表紙へ