耳の違和感は、早めの対応がカギ!

「メニエール病」

耳の病気にはその原因が不明なものも多くあり、そのうちの1つがメニエール病です。メニエール病は内耳の異常によって引き起こされます。内耳のリンパ腺に浮腫が出来て、体のバランスを司る三半規管と聴覚を司る蝸牛(内耳の一部でカタツムリの殻状をした部分)に障害が起きて、メニエール病の症状があらわれます。しかし、なぜ内耳のリンパ腺に浮腫が出来るのかという原因自体は、まだ特定されていません。

早めに医療機関へ

メニエール病診断に重要な点がめまいと耳鳴りです。中枢神経に異常が見られず、めまいや耳鳴りを引き起こす他の病気が確認されない場合メニエール病として診断されます。メニエール病の診断を早期に行なわないと、めまいや耳鳴りが常態化してしまい、日常生活に大きな支障をもたらす恐れがあるのです。

「突発性難聴」

耳のトラブルとしてよく聞かれるのが突発性難聴です。ある日突然に片方の耳が聞こえなくなります。音を聞く時には、中耳にある耳小骨から伝わった振動が内耳の蝸牛(かぎゅう)のリンパ液に伝えられます。それから、有毛細胞という細胞を振動させて、脳へ伝わる電気信号に変換されます。突発性難聴はこの有毛細胞が障害されることで起こります。ウイルス、血流悪化、ストレスなどが原因と考えられますが、はっきりした原因は不明です。

1週間以内の受診を

発症は分かりやすく、ある日突然に片方の耳が聞こえなくなります。耳が詰まったような感じになったり、耳鳴りやめまいを伴ったりする人もいます。突発性難聴は難聴の中でも治りにくく、治療開始までが長いほど聴力が戻りにくくなります。症状があらわれてから2日以内に受診するのがベストです。出来れば1週間以内に、遅くても2週間以内に受診しましょう。

    

マガジン表紙へ