子どもの異変を注視したい ー耳の炎症ー

子どもには注意

3月3日は「耳の日」ですが、耳に関して注意をしたいのが子どもです。耳の内部は外側から見えにくいので、違和感があっても本人以外は気づきにくく、子ども自身はその違和感が分からない場合があるからです。特にカゼをきっかけに中耳炎を起こすことがあるので、耳に頻繁に手を当てる、食欲がないなどに注意しましょう。

中耳炎の後は、さらに注意

さらに注意したいのが難聴を引き起こす滲出性(しんしゅつせい)中耳炎です。急性中耳炎のあと、中耳に貯留液がたまると「滲出性中耳炎」を起こします。通常は耳管を通じて中耳に空気が入りますが、中耳炎で粘膜が腫れて耳管が詰まった状態になると、空気が中耳に入らなくなります。すると、中耳内の気圧が低下し、粘膜の血管から滲出液が滲みだして中耳にたまるのです。

外耳炎にも注意

子どもの外耳炎にも注意が必要です。細菌感染から外耳が炎症を起こすのが「外耳炎」ですが、外耳炎の原因で最も多いのが耳そうじなのです。特に子どもの耳そうじに注意が必要です。耳の皮膚はとても薄くて0.2mmほどしかありません。奥まで耳かきを入れてしまうと、少しいじるだけで外耳炎を起こしたり、それを悪化させたりする原因になります。

耳そうじ:やり方のポイント

外耳炎にならないためには耳そうじのやり方が大切です。まず一番大切なのは、耳かきを奥まで突っ込みすぎないことです。深くても耳の入り口から1〜1.5cmの範囲にしましょう。そして、浮いている耳かすだけをとり、耳かきで外耳道の側面を引っ掻かないようにしましょう。綿棒ならば心配ないと勘違いしている方が多いですが、綿棒は耳の形状には合っておらず耳かすを取るには不向きです。心配な方は耳鼻科に行って耳かすを取ってもらいましょう。

   

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