スマホが原因で"W荷重肩こり"が急増中

スマホが不健康の原因に

VRエクササイズのように新しい機器を利用して、健康的な方向に進めようという動きがあります。しかしその一方で、新しい機器により不健康な方向に進む場合も多く見受けられます。タブレットやスマホの普及によって、重症化しやすい慢性的な肩こりが急増しているのです。

W荷重:「荷物の重さ」「スマホ使用時の前傾姿勢」

荷物の重さが原因の1つです。PCやタブレットやその周辺機器を持ち歩く人が増えて、通勤カバンは5kgを超えるほどだそうです。さらに、首や肩に荷重がかかる原因がスマートフォンです。スマホ使用時の首は本来あるべき緩やかなカーブがなくなって真っ直ぐになるストレートネック状態となり、関節や筋肉に負担をかけています。頭を支えるために首や肩にはもともと6kg程度の荷重がかかっていますが、スマホ使用時の前傾姿勢では重たいカバンも含めると30kgを超える荷重がかかっています。

ひどい肩こりになる悪循環

この状態が続くと、首や肩の筋肉が前傾姿勢によって伸びたまま固まるために血行不良になります。すると、筋肉中の老廃物が流れにくくなってコリや痛みを引き起こします。そして、コリや痛みが続くと交感神経が緊張して血管が収縮し、さらに血行が悪くなるという悪循環に陥るのです。

対策には

スマホを使用するときは、スマホを持っている方の肘を反対の手で支え、耳と肩のラインがまっすぐになるように意識すると、前傾姿勢を防ぐことができます。また、身体全体の軸や肩甲骨をリセットする「胸そらしのストレッチ」を1日5回しましょう。息を吸いながら胸を開き、肩甲骨の間の筋肉を寄せながら、手を外側に回します。(ペンギンが上を向いている姿に似た感じになります。)そして、息を吐きながら元の姿勢に戻ります。

    

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