悪影響なのは・・・ストレスと生活リズムの乱れ

ストレスが心臓に悪影響

心臓にとって心の状態はとても関係があります。心に負担がかかる状態、つまりストレスは、思った以上に心臓に影響を与えています。例えば、攻撃的で競争心の強い人は、のんびりマイペースな人に比べて心臓病リスクが2倍になります。競争心の強い人は慢性的なストレス状態で、ストレスホルモンが多く放出されて血管が収縮し、心臓疾患を引き起こしやすいのです。

生活リズムの乱れも・・・

生活リズムの乱れも心臓に良くない影響を与えます。不規則な生活や夜更かしなどをすると血圧や心拍数が急激に上昇して、心臓の冠動脈に負担をかけます。そのため、動脈硬化が進み冠動脈の血流が悪くなったり詰まったり、狭心症や心筋梗塞などの発作が起こりやすくなるのです。

自律神経が関係

ストレスや生活リズムの乱れが心臓に良くない影響を与えているのは、自律神経が関係しています。自律神経には交感神経と副交感神経と2つがあり、バランスを取り合っています。交感神経が優位になると、心臓では心筋収縮力が強くなり、心拍数も増え、さらに全身の末梢血管は収縮します。一方、副交感神経が優位になると逆の状態になります。

ストレスや不規則生活が続くと・・・

通常であれば、昼間は交感神経が優位となり、心臓が活発になり血流も激しくなります。逆に、夜間は副交感神経が優位となり、心臓の動きも落ち着いていて全身の血流も穏やかになっています。しかし、ストレスが長く続いたり、不規則な生活を続けたりしていると、自律神経のバランスが崩れて交感神経の興奮状態がなかなか治まらなくなります。このような状態が続けば心臓は必要以上に働き続けることになり、心臓に大きな負担がかかります。

    

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