痛みが出にくい・・・大人の虫歯は要注意!

大人の虫歯の弱点

「大人になったからそれほど虫歯にはならない」と安心していて、痛みが出てから歯科医を受診したら、かなり虫歯が進行していて、歯の神経を抜かざるを得なかい、ひどい場合は歯を抜かざるを得ないケースも多いようです。じつは、子どもの虫歯を比べると、大人の虫歯には弱点があるのです。

歯ぐきが下がって

第1の弱点は、年をとると歯ぐきが下がって歯の根元が露出して、その部分が虫歯になりやすいことです。根元が露出した部分はエナメル質で保護されておらず、歯の象牙質がむき出しになっているからです。同じように注意したいのが治療した痕(あと)です。詰め物やブリッジなどの人工物と歯の間にデコボコができ、虫歯になりやすいのです。

痛みを感じにくい

さらなる弱点が、虫歯の痛みを感じにくくなっていることです。大人になると歯の内部にある神経を守ろうとして新たな象牙質を作ってより厚みを増して、痛みを感じにくくなって痛みが出るのが遅れます。そのため、気づかぬうちに虫歯が進んで、痛みが出るころにはかなり悪化しているのです。

大人こそ注意が必要

歯はアゴの骨を土台に突き刺さるようにして並んでいます。歯周病や虫歯の悪化によって土台の骨が失われると歯が抜けやすくなります。もし歯が1本抜けてしまうと、その歯の周囲にあったアゴの骨も溶けてしまって元に戻りません。すると、歯が抜けた空間に周囲の歯が倒れ込み、噛み合っていた上や下の歯も伸びて、噛み合わせが狂って歯並びが悪くなります。すると、さらに歯が抜けやすくなり、連鎖的に複数本の歯を失ってしまうのです。自覚しにくい大人の虫歯をチェックするためには普段のチェックが欠かせません。症状がなくても半年に一度は歯科を受診することが大切です。

    

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