子どもに与えすぎはダメ! ―イオン飲料―


イオン飲料とは

運動した後や汗をかいた後に水分補給としてイオン飲料を取る人も多いでしょう。糖分と塩分を含む飲み物を指し、身近な飲み物はスポーツドリンクです。身体に良い飲み物という印象があるからか、子どもに日常的に与える親もいるようです。しかし、子どもに飲ませすぎるのは良くありません。

イオン飲料を飲み過ぎると

イオン飲料を飲み過ぎると、子どもが「かっけ」になる危険性があります。「かっけ」は戦前に多かった病気で、ビタミンB1が欠乏することで発症します。手足のしびれやむくみが起き、重症化すると心不全の危険もあります。ビタミンB1が欠乏する原因がスポーツドリンクに含まれる糖分です。糖を分解してエネルギーを作るために体内でビタミンB1を必要とするからです。同じくらい糖質の多い即席麺の場合は、1990年代からビタミンB1が添加されています。一方で、大半のイオン飲料はビタミンB1が添加されておらず、たくさん飲むとビタミンB1が不足しやすいのです。

悪循環のケースも

スポーツドリンクは本来、大人が運動時にエネルギー補給するための飲み物です。ところが、脱水状態でない子どもがイオン飲料を飲むと、塩分で喉が渇き、さらに欲しくなり飲み続けるという悪循環に陥ります。小食を心配する親が食事代わりにスポーツドリンクを与えるケースも見られ、すると、食事からビタミンB1を取れず、ますますビタミンB1不足になります。

与えるのは脱水気味の時だけ

脱水症状の子どもの水分補給には糖分の少ない経口補水液がオススメです。糖分が2%程度とスポーツドリンクの半分以下で、脱水症状でない人が飲むと塩っぽく感じるほどです。そして、脱水症状が改善したら飲むのは控えましょう。普段から飲んでいるとビタミンを減らすことになります。水代わりに飲まないよう気をつけましょう

    

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