背筋を伸ばすだけで・・・こんなにスゴい効果!


背筋を伸ばすと

「背筋をのばして丹田に力を入れる」、こうした姿勢を取らせた被験者と、背中を丸めて縮こまった姿勢の被験者を比べる実験をしました。そして、被験者たちの唾液を調べたところ、背筋を伸ばした姿勢の被験者たちには「テストステロン」という、決断力・積極性・負けず嫌いなどに関係するホルモンの増加が見られました。

ストレスにも効果

それだけでなく、背筋を伸ばした姿勢の被験者たちは、「コルチゾール」というストレスホルモンが低下していました。背筋を丸めて縮こまった姿勢は見かけからして元気がなく、背筋を伸ばすと強くてしっかりしたイメージがありますが、こうしたイメージだけでなく、科学的にも脳や身体に大きな影響を与えていることが証明されているのです。普段から背筋をシャンとした生活を心がけると、ポジティブな気分が充満して元気でいられるのです。

短時間でも・・・

背筋を伸ばした姿勢のすごいところは、常日頃からその姿勢をずっとしていなくても、つまり短時間でも、効果が出るところです。さきほどの実験の続きで行なわれたもので、背筋を伸ばして堂々とした姿勢を1分間維持させた後、模擬就職面接をさせたら結果はどうなるかという実験が行なわれました。その結果、「パフォーマンス力」や「雇用の可能性」などの評価は、面接前に堂々とした姿勢を1分間取ってから臨んだ人たちの方が高くなりました。

痛みにも強くなる

背筋をまっすぐした姿勢はストレスにも効果があります。アゴを上げて胸を張る姿勢、普通にまっすぐ前を見る姿勢、猫背のような姿勢、という姿勢をしてもらった上で、「痛みに耐える」実験を行ないました。その結果、胸を張る姿勢の時は痛みに対するストレス耐性がもっとも高くなり、痛みを感じにくくなっていることが分かりました。

    

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