「腸活」で大注目・・・スーパー大麦って何?


大麦には?

ここ数年「大麦」が注目されています。現代人に不足しがちな食物繊維がたっぷり含まれているからです。一般的な大麦には白米の約20倍の食物繊維が含まれ、特に、野菜にほとんど含まれないβ―グルカンという水溶性食物繊維が多いのです。これが乳酸菌やビフィズス菌などの有用菌のエサになります。

スーパー大麦はさらにすごい!

さらに、最近話題になっているのがスーパー大麦です。食物繊維量が通常の大麦の2倍も含まれ、β―グルカン以外に大腸の奥まで届くレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が通常大麦の4倍も含まれています。レジスタントスターチは水に溶けない不溶性でありながら、水溶性食物繊維と同じく有用菌のエサになることから「第三の食物繊維」と呼ばれます。

がん予防に

直腸やS状結腸などはアルカリ性に偏りやすく、悪玉菌がすみやすい環境になっています。日本で急増している大腸ガンは、直腸やS状結腸などに出来ることが多いのです。レジスタントスターチは、大腸の奥まで届いてビフィズス菌を増やす作用があり、ガン予防に役立つことが期待されています。大麦は主食として食生活そのものを改善できます。サプリメントのように足りない栄養を補うのではなく、食生活のベースとして健康を維持・向上させる食品素材であることが目を引いているのです。

なぜ痩せやすいの?

スーパー大麦はダイエット効果が強調されていますが、必ずしもダイエットに直接つながるわけではありません。スーパー大麦を食べて痩せる人が多いのは、食物繊維を通常よりも多く摂取したことで、便通が良くなって腸内の老廃物がたくさん出たことや、快便になって代謝が上がったことが大きな要因です。ですから、全ての人にダイエット効果が期待できるわけではなく、便通が良くなかった人には効果が出やすいという面があるのです。

    

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