OTC医薬品をきちんと知ろう!


市販薬に対する知識

セルフメディケーションでは、市販薬をうまく使いこなすことがとても大切になります。そのためには、市販薬についてしっかりとした知識を持つことも必要です。例えば、ドラッグストアでよく購入されるのはかぜ薬でしょうが、こうした総合感冒薬でカゼを治すことはできません。

風邪の治療薬は?

一般に風邪と呼ばれますが、医学的には「かぜ症候群」と言われ、その原因の80〜90%はウイルスが病原体です。今でも抗菌薬(抗生物質)を飲めば風邪が治ると誤解している人がいますが、抗菌薬は細菌には作用しますがウイルスには作用しません。そして、ウイルスはかなり多種多様であり、インフルエンザなど一部のウイルスに対してしか効果的な薬は存在しません。風邪症状を引き起こすウイルスに関しては、RSウイルスには対応する薬がありますが、その以外にはないのが現状です。

総合感冒薬は、どんな症状でも・・・

私たちの身体には風邪を治す力が本来備わっており、一般的には数日から一週間もすれば風邪は自然に治ります。市販の風邪薬、いわゆる総合感冒薬は、風邪を治すのではなく、あくまでも症状を緩和するためのものなのです。ほとんどの総合感冒薬で、鼻水や鼻づまりを抑える成分、解熱や鎮痛作用のある成分、咳をしずめる成分など、複数の成分が組み合わされ、どのような症状でもある程度の症状を抑えられるようになっています。

取り過ぎに注意

例えば頭痛薬など、あまりにも薬を取り過ぎると、薬による頭痛を引き起こしてしまう場合もあります。市販の頭痛薬は緊張型頭痛には効きが良いと言われています。一方、片頭痛には効き目が薄いようです。説明書にも「数回飲んでも効果がない場合には服用を中止して医療機関を受診するよう」記載されています。

    

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