筋膜ほぐしにおススメ!  「筋膜リリース」


様々な方向へ伸ばす

筋膜の柔軟性や伸縮性を取り戻すためには、「筋膜リリース」を行なうのがオススメです。コラーゲン繊維とエラスチン繊維がねじれて寄り集まっている状態から解きほぐすのです。1つの筋肉を一定方向に伸ばすのがストレッチです。一方、筋膜リリースは、縦、横、ななめと様々な方向へつながっている筋膜を連動的に伸ばしてほぐしていくのです。

長ければ、1プロセス90秒

筋肉を局所的に押しもみするマッサージでは、筋膜のよじれを直すのには向きません。筋膜リリースはアイロンがけのように、出来るだけ広い範囲をじんわり伸ばします。無理せずゆっくりと穏やかに行ないましょう。エラスチン繊維は10秒ほどで伸びますが、コラーゲン繊維が伸びるのには時間がかかります。慣れてきたら出来れば、1プロセスに90秒以上かけたいほどなのです。最初はなかなかそこまで出来ないので、少しずつ秒数を延ばすようにしましょう。

おススメ「筋膜リリース」法

オススメの筋膜リリースは、肩甲骨回しと身体の側面伸ばしを組み合わせた方法です。右腕を頭上に上げて、左腕を腰の後ろに回して、両ひじを直角に曲げます。両方の肩甲骨を、後ろから見て反時計回りに回すように腕を動かしてキープします。さらに右足を左足の前で交差して、身体を左に倒してキープします。さらに、鼻を左肩に近づけるように首を回してキープします。そして、左右を入れ替えて同じように行ないます。これを1日3セット、慣れれば90秒間キープしましょう。

全身の筋膜をゆっくり伸ばそう

これによって、頭、首、肩甲骨、肩、背骨をつなぐ筋膜を効果的に伸ばせます。また、身体の側面伸ばしを加えることで、上げた腕の指先から腰を通って、足先までの筋膜を解きほぐすことにつながります。リリース中は、肩、腰、ふくらはぎなど、どこが硬く突っ張っているかを感じ取るのが大切です。全身の筋膜がつながっていることを意識しながら、ゆっくりと伸ばしていきましょう。

    

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