感染症や細菌の対策には…換気を忘れずに!


最近の住宅は…

冬になると、感染症への対策が気になります。マスクや殺菌効果のあるグッズなどを色々と購入する人も多いでしょう。しかし、意外に忘れがちなのが部屋の換気です。お金もかからず効果的な感染症対策です。最近の住宅は気密性が高まり、特に冬は窓を閉めきっていることが多く、意識的に換気しないと空気の入れ換えが起こらない状態です。

湿度は50%以下だと…

人間は1人あたり1時間に6畳ひと部屋分の空気を必要としていると言われます。つまり、1時間の間にそれだけの空気が汚れるということです。汚れた空気は気管や粘膜を痛めるので、換気できていない汚れた空気を吸っていると、抵抗力を落として、インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。湿度が50%より低いとウイルスが活性化するので、湿度を50%以上に保つことも大切です。

一方、湿度60%を超えると…

しかし、湿度が60%を超えると、カビなどの細菌が発生しやすくなります。梅雨時にカビを気にする人でも、冬にはあまり気にしなくなるでしょう。しかし実際には、感染症対策で加湿器をつけたり、寒さで窓をあまり開けなくなったりする冬には、カビや細菌の繁殖の危険性があるのです。加湿器や暖房器具などから出る水分で、窓や壁、家具の裏などに湿気がたまり、そこにホコリが加わってカビなどの細菌が発生しやすいのです。冬の室内では湿度50%、温度18〜20度が最適です。部屋の換気を上手に使って、快適な冬を過ごしましょう。

玄関の細菌に要注意

冬には部屋以外にも細菌の繁殖に気をつけたい場所があります。それが玄関です。冬でも一日中履いていた靴の中には、汗や皮脂がしみこんでいます。女性はブーツを履くのでなおさらです。アロマの好きな人には、ユーカリの精油をティッシュに染みこませてゲタ箱に置いておくと、雑菌の繁殖防止に効果的です。

    

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