体力を上げるために…「インターバル速歩」


普通のウォーキングでは…

ウォーキングで体力を上げようとする人は多いでしょうが、普通のウォーキングでは1日1万歩歩いたとしても、それほど効果が上がりません。人は自分自身の最大体力の70%以上の運動を一定頻度で一定期間すると効果があるのですが、通常のウォーキングでは70%以上の運動になりにくいのです。

サッサカ3分、ユックリ3分

そこで考え出されたのが効果をより上げるウォーキング方法、「インターバル速歩」です。同じ早さでずっと歩き続けるのではなく、早い歩きとゆっくりした歩きを交互に行うのです。ややきついと感じる程度に3分間サッサカ歩き、その後3分間ユックリ歩くのです。息をはずませる程度にサッサカ歩き、その後にユックリ歩きで息を整えます。1セットあたり6分で、これを1日に5セット、週に4日行うことが目標です。ただし、まとめて5セットしなくてもよいので、自分の生活スタイルに合わせて行うことが可能です。

姿勢が大事

インターバル速歩を行うことで大切なのが歩くときの姿勢です。背筋を伸ばして、目線は20〜30メートル遠くを見ます。肩の力を抜きつつ、肘を90度に曲げて、腕をしっかり振りましょう。歩幅は普段よりも大きめに、かかとからの着地を心がけます。前かがみで歩くと腰を痛めやすいので注意しましょう。膝や股関節などに痛みがあるときには無理をせずに休み、インターバル速歩をする前にはストレッチをすることも大切です。

うつ病の改善にも

インターバル速歩は生活習慣病だけではなく、精神的な面にも影響があるようです。ある調査では、インターバル速歩を続けることで、うつ傾向の改善が見られました。最近では、それをうつ病の運動療法に取り入れている医療機関もあり、効果が見られています。

    

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