アーユルヴェーダの基本 〜3つのドーシャ〜


3つのドーシャ

アーユルヴェーダは全ての人はみな違う、ということを前提にしています。そして、人によって異なる体質を決めているのが、「ドーシャ」という3つの生命エネルギーなのです。この3つの「ドーシャ」のバランスが保たれているのが健康な状態で、このバランスが乱れると体が不調になるのです。

風に象徴される「ヴァータ」

風の本質的な性質は「動き」です。その他、「軽さ」「乾燥」「冷たさ」「粗さ」などが関わり、味としては「苦味」があたります。そのためヴァータが増えすぎると、乾燥しすぎや冷え過ぎによる体の不調が起こります。活動しすぎからくる睡眠不足もヴァータが増えすぎた状態です。ヴァータが増えすぎた場合は、活動しすぎ(睡眠不足も含む)、乾燥しすぎ、冷え過ぎを減らすことが大切です。そのためには、体を温めること、ゆったりとしたオイルマッサージがおススメです。

火に象徴される「ピッタ」

火の本質は「熱さ」と「燃える」ことです。そして、燃えることによって、形や性質が変わるので、火には「変換する力」があります。体の中で起こる変換の代表的なものである「消化」や「代謝」は、火である「ピッタ」が象徴しています。味としては「辛味」があたります。そして、ピッタが増えてしまうのは「熱さ」と「怒り」が原因です。胃潰瘍・皮膚炎・口内炎などの炎症、下痢や便秘、発熱、過剰なストレスなどが関連していると考えられています。

水と土に象徴される「カパ」

カパは「水」と「土」の要素で構成されています。この「水」が表すものはサラサラした流れる水ではなく、氷のように固まる力であり、つまりカパは「結合させるエネルギー」の象徴で、「安定」や「重さ」に関連します。味としては「甘味」があたります。カパを増やすのは何と言っても「怠惰」、「甘い物の取りすぎ」です。「粘液」なども表すので、鼻炎や喘息などの粘液が溜まる病気の象徴でもあります。

    

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