生体リズムを使って…しっかり寝よう


暑い夏を乗り切るために

寝苦しい日が続く夏には、睡眠が浅くなったり睡眠時間が短くなったりします。暑い夏を乗り切るために大切なのが睡眠です。対策を考えるのは夜になってからでは遅すぎます。身体には時間変化に適応する生体リズムが組み込まれているので、朝の過ごし方が夜の睡眠にとても影響するからです。

大切な朝の光

このリズムを調整するために、とても大切なものが朝の光なのです。朝になって太陽の光を浴びることで体内時計はリセットされ、生体リズムが活動の方向に向かいます。そして、太陽光を感知した時刻から約14時間後になると、体内時計は脳に信号を送り、体を休めるホルモンであるメラトニンの分泌を増加させて、眠くなる仕組みになっています。

運動は夕方から夜にかけて

運動は体に良い習慣ですが、睡眠や生体リズムとの関係を考えないとかえって睡眠には悪い影響を与えます。朝に運動する人は多いでしょうが、生体リズムを考えるならば、運動は夕方から夜にかけて行なう方が良いのです。人の体温は明け方に低く、日中にかけて徐々に上がり、夕方から夜にかけて最高点となり、就寝時間近くになると下がるというリズムです。就寝時間になっても体温が下がり始めないと、寝つきが悪くなります。就寝時間に体温を下げるには、夕方から夜にかけてしっかり体温を上げておく必要があります。運動は体温を上げるのにとても効果があるのです。

お風呂はぬるめで・・・

入浴に関しては温度を気にしましょう。生体リズムは自律神経と関係が深いのです。自律神経の交感神経と副交感神経のどちらが優位に働くかについては、お湯の温度に左右されるのです。夜に入るお風呂に熱いお湯はおススメできません。38度から40度程度のぬるめのお風呂に入ると、副交感神経の働きを高めて精神的に落ち着き、リラックスできます。

    

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