ジカ熱が怖いのは・・・胎児への影響


ジカ熱の症状

ジカ熱とはジカウイルスに感染することで起こる感染症です。そして、主な症状は、軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感などがあります。症状はわりと軽く、2〜7日間にわたって症状が続いた後に治り、予後は比較的良好な感染症です。

ジカ熱は怖いの?

医療の発達した現代の日本においては、きちんと早めに治療すれば、それほど怖い病気ではなく、必要以上に怖がりすぎる必要はありません。それでは、なぜ最近ジカ熱への注意について、頻繁に耳にするようになったのでしょうか?…それは、ある一定の人に対して深刻な健康被害と影響を与えるからです。妊娠中の人、厳密にいえばその胎児に対してです。

小頭症の恐れ

妊娠初期の女性がジカウイルスに感染すると、それが胎児に感染し、感染した胎児が小頭症などの先天性障害をきたすことがあるからです。小頭症は先天的に頭の小さい子供になる恐れがあり、それによって脳の発達が不十分で知能障害になる可能性があるのです。ジカ熱に対して有効なワクチンは今のところありません。妊婦の人はとにかく蚊に刺されないように細心の注意をする必要があるのです。

ジカ熱より症状が重い…デング熱

ジカ熱の話題が出て以来、忘れ去られている感じもありますが、一昨年に日本で国内感染が報告されたデング熱も忘れてはいけません。一般的な感染症状から言えば、ジカ熱よりはデング熱の方が症状は重いと言えます。デング熱の場合は発症すると、ほぼ発熱し38度以上の高熱となり、頭痛や関節の痛みなども起こります。さらに感染者の1〜5%の割合で「重症型デング」が見られます。解熱する時期に突然興奮状態になって、発汗して四肢が冷たくなったり、鼻血や血便などの出血が起こったりします。

    

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