蚊による感染症に注意!「ジカ熱・デング熱」
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気温が高くなる5月からは蚊による感染症が心配される季節です。今年は中南米を中心にジカ熱の感染が多数報告されています。これまでのところ、日本国内での感染の症例はないのですが、これからの時期は注意が必要になります。そして、一昨年に初めて国内感染が報告されたデング熱も、またいつ国内感染してもおかしくない状態です。
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日本でジカ熱やデング熱を媒介する蚊はヒトトスジシマカです。ヒトスジシマカは日本のほとんどの地域に生息しているので、日本のどこでも蚊による感染症が起こってもおかしくないのです。すでに、ジカ熱が流行している中南米で感染して日本国内で発症した報告が数件あります。そうした人が日本国内で蚊に刺され、その蚊がたまたま他の人を吸血した場合に、国内で感染する可能性はあり得るのです。
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そうは言っても、まだ日本での国内感染が確認されていないジカ熱については、日本国内では起こり得ない、中南米を旅行する時だけ気をつけるべきと考えている人も多いでしょう。しかし、日本国内で感染するリスクは思ったより高そうなのです。2016年のうちにジカ熱が国内感染するリスク値を、北海道大学のある研究チームが試算しました。その値はなんと17%にもなるのです。
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しかも、これはリオで行なわれるオリンピックの影響を入れずに試算した数字です。オリンピックに関連して日本からブラジルへ渡航する人は一万人を超えると予想されているので、このリスク値はさらに高くなるでしょう。また、たとえ南米に行かなかったとしても、アジアでの旅行にはジカ熱に対する注意が必要です。この試算では日本以外の国についても推計値を出していて、例えば中国での国内感染の可能性は41%、台湾では37%に上ると推計しているからです。
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