シワにも免疫機能にも悪影響!


シワが増える

紫外線が皮膚にあたると「コラゲナーゼ」という酵素がつくられ、肌のハリや弾力を保つコラーゲンの線維(せんい)を切ってしまいます。年齢とともに新しい線維をつくる力は衰えるので、傷ついた線維が修復しきれず残るようになってしまいます。そうした皮膚が徐々にたるみ、シワになってしまうのです。

免疫力が低下する

もともと人の皮膚には、細菌やウイルス、アレルギー物質などの侵入を防ぐ免疫機能が備わっています。外部からの異物を捕らえる細胞が網の目の様になっているのです。ところが、皮膚にある免疫細胞は紫外線に弱いのです。日焼け後は2週間ほど免疫細胞が活動できなくなり、その間に、細菌やウイルス、アレルギー物質などが入りやすくなるのです。つまり、紫外線を浴びれば浴びるほど免疫力は低下してしまうのです。

すぐにダメージが…

紫外線は想像以上に短い時間で、私たちの身体にダメージを与えます。例えば、肌のコラーゲンを破壊する酵素は、4月〜8月の間はわずか3分で働きが活発化してしまいます。また、免疫力を衰えさせる紫外線量は10分程度でその量に達します。春はまだ気温自体は低いので、「少しの時間なら…」と油断しがちです。しかし、短い時間でも忘れずにきちんと紫外線ケアを怠らないことが大切なのです。

覚えておこう 紫外線予防の表示

地表に届く紫外線は、A紫外線とB紫外線の2種類あります。SPFとはB紫外線に関する指標です。SPF“1”で約20分の予防を表し、例えばSPF15であれば、5時間予防が保たれることになります。ただし、汗をかいて流れてしまえば効果は落ちてしまいます。また、PAはA紫外線に関する指標です。「+・++・+++の3種類」で、プラスが多いほど防止効果が高いことを表します。こちらの防止時間は、照射2〜4時間を目安にしています。

    

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