耳の不調・・・でも原因は耳じゃない!?


鼻のすすりすぎ

耳の状態にトラブルが出ていても、実は耳の不調が原因ではない場合があります。例えば、耳がつまる感じや耳に膜が張ったように感じる症状の場合、滲出性中耳炎や感音難聴が原因の場合もありますが、それ以外にも鼻をすすりすぎていることが原因の場合があります。

鼻をすすりすぎると…

ひんぱんに鼻をすすっていると、鼓膜が薄くなったり張りがなくなったりすることがあります。鼻すすりによって鼓膜の内側にある空間の空気が上咽頭の方に引っ張られて、鼓膜が凹んだ状態になりやすくなります。こうした状態では、鼓膜にあたった音を中耳内に伝達しようとしても効率が悪くなってしまい、難聴のような耳が詰まったような感じになるのです。アレルギー性鼻炎の時期などには、鼻すすりが耳にも影響することを頭の片隅に入れておきましょう。

なんと肩こりも原因に!

耳トラブルの原因が鼻の場合は、耳鼻咽頭科で診てもらえば気づいてもらえるでしょう。しかし、それ以外の部分が原因の場合はかなり気づきにくく、その1つが肩こりです。肩から首にかけての筋肉は耳にまでつながっています。そのため、肩こりや首筋が腫れたりすることで、耳まで痛く感じることがあります。長時間にわたり同じ姿勢をつづけた場合に耳が痛くなった場合は、この可能性があります。肩や首の筋肉をゆっくりほぐしてみると、耳の痛みも解消するかもしれません。

ダイエットも原因

さらに意外な理由がダイエットです。急激なダイエットで痩せすぎると、耳の中まで痩せてしまいます。耳の中には「耳管」という鼻の奥と中耳腔をつないでいる管があって、大気と中耳内の圧を同じにする働きをしています。この部分は通常は物を飲み込む時にだけ開きますが、耳管の周囲まで痩せすぎると、耳管が広がりすぎて開きっぱなしになるのです。すると、呼吸するだけで耳が詰まった感じがしたり、耳鳴りが生じたりしてしまうのです。

    

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