年末年始のお酒…肥満への影響も心配


飲む機会が増える年末年始

年末には忘年会、年明けには新年会、休みの間はあまり動かずにおせちで乾杯と、年末年始はお酒を飲む機会が増えるはずです。肝臓への影響も気になるところですが、寝正月を過ごしてあまり動かない人には、さらに肥満への影響も気になるところです。

醸造酒は高カロリー

実は、純アルコールだけではほとんど太りません。しかし、ビール、日本酒、ワインなどの醸造酒には、糖質やタンパク質などが含まれています。これらを多量に飲めば、摂取するカロリーも当然増えてしまいます。醸造酒の場合、肥満を防ぐには純アルコールで20〜40gの範囲で押さえるのが理想です。カロリーでは200kcalを目安にしましょう。日本酒に換算すると約1合、ビールなら中ジョッキ1杯、ワインなら3杯弱ほどです。

おススメは焼酎

おススメなのが焼酎です。蒸留酒である焼酎には糖質が含まれていないので、日本酒と同じ量を飲んでも摂取カロリーは低くなります。さらに最近の研究で、焼酎には善玉コレステロール(HDL)を増やす効果があるとされました。HDLは悪玉コレステロール(LDL)を血管壁でとらえて肝臓へ運び、心筋梗塞や動脈硬化のリスクを減らします。太りにくいだけでなく、健康にも良い効果が期待できるのです。

おつまみを考慮して…

1日平均の適量を守っていても、現実には太ってしまう人の方が多いです。これはお酒と一緒につまみを食べ過ぎているからです。まず、夜にお酒とつまみを楽しみたい場合は、1日の総カロリーをきちんとコントロールすることが大切です。つまり、夜にたくさんカロリーを摂ることを考えて朝と昼は軽めにするのです。ただし、食事を抜くと空腹時間が長くなり、酒席でのドカ食いに繋がるので注意しましょう。そして、蒸し料理や煮物など油を使わないものや、野菜や酢の物などをなるべく摂るようにしましょう。

    

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