おせち料理やお雑煮…こんなことに注意!


濃いめの味に注意

お正月と言えばおせち料理です。お正月に年神(豊作の守り神)さまを迎えて、健やかな新年をお祝いし、1年間の幸福を祈りながら食することは大切な日本の風習です。ただし、保存のためもあり、味が濃いめなものが多いことは覚えておきましょう。また個々に見ていくと、食べ過ぎに気をつけたいものもあります。

気をつけたい食材

おせち料理の中で、子孫繁栄を願って食されるのが「数の子」です。血液の流れを良くするEPAや脳の働きを良くするDHAを多く含みますが、コレステロールが多いのが注意点です。また、食べやすいのでついつい食べ過ぎてしまうのが「伊達巻(だてまき)」です。使われている食材は卵と魚でタンパク質は豊富ですが、食べ過ぎるとコレステロールの取りすぎになるので、量は控えめにしましょう。ちなみに、“伊達”という言葉から教養が身につくことを願って食されると言われています。

おススメは…

おせち料理でおススメの食べ物をいくつかあげましょう。まずは「黒豆」です。1年をマメに暮らせるように願って食されます。良質のタンパク質や、コレステロール増加を抑制するリノール酸やリレイン酸、疲労回復に効果があるビタミンBを多く含み、皮には食物繊維も多く含まれます。そして、小魚の「ごまめ(田作り)」。五万米とも書き、五穀豊穣を祝う食べ物で、カルシウムやミネラルが豊富です。さらに、紅白の色取りでめでたく、平安を祈る縁起物の「なます」。ニンジンはビタミンA・B・Cを、大根はでんぷん消化酵素を含みます。

お雑煮は高カロリーに注意

お正月にもっとも馴染みのある食べ物といえば「お雑煮」です。とても消化のよい食べ物でたくさん食べられますが、同じ分量で比較するとご飯より高カロリーなので、食べすぎには注意しましょう。そして、より健康的に食べるためには、お雑煮の中にたっぷりの根菜を入れるのがおススメです。食物繊維がたくさん摂れて、運動不足と不規則な生活で便秘になりがちなお正月に最適です。

   

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