肩の痛みやコリの原因は…肩にあらず?!

肩の筋肉は…

肩を動かすのに一番重要な働きをしているのは肩甲骨です。肩の背中側についている三角形の骨で、その特徴は、上腕三頭筋などの腕の筋肉、僧帽筋などの背中の筋肉、小胸筋などの胸の筋肉など、さまざまな筋肉とつながっていることです。そのため、肩は全身からの影響を受けやすいのです。

肩の痛みは…

四十肩や五十肩などは肩の老化と思われがちですが、運動不足などによって身体全体の動きの滑らかさが失われていると発症しやすいのです。例えば、近くにあるものを取ろうとした時、若い時には意識せずとも身体全体を物の方に向けて取っていたものが、徐々に年をとり、さらに運動不足が続いていると、身体がついていかずに腕だけを動かすことになりがちです。すると、肩の筋肉の一部に負担がかかり、関節に炎症を起こすことになるのです。

肩の動きチェック

肩に痛みを出さないためには、肩の動きの不自然さに早く気づくことが大切です。しかし、肩の動きは自分から見えにくいため、動きに異常があっても気づきにくいのが難点なので、鏡を使ってチェックすることがおススメです。例えば、真っ直ぐ胸を張って立って左右の肩が同じかを確認したり、腕を上げてバンザイをして左右の腕の角度が同じかなど、週に1度は見てみましょう。こうしたチェックは肩の異常に気付くきっかけになるほか、肩の動きを健康に保つトレーニングにもなります。

コリを感じた時

デスクワークが多い人が肩こりになりやすいのは、動かしていない足腰や胴体の筋肉は硬くなるのに、腕だけはたくさん使って肩にだけ負担をかけているからです。こうしたコリを感じた時に、強く揉むのは逆効果です。座ったまま腕をゆっくりと左右にひき上げる動作を何度か行ないましょう。身体の脇の筋肉を伸ばすことが出来て、肩の負担がかるくなります。

    

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