脳に良い栄養素…効率よく摂る方法


脳に良い栄養素といえば…

脳の健康に良い栄養素といえばDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)です。オメガ3脂肪酸の一種で、血液をサラサラに保つとともに、硬くなった脳の血管を柔軟にするとされています。神経細胞が必要とする酸素と栄養を十分に供給できる状態にするという効果も確認されている。

摂取量は減っている

DHAやEPAを含むオメガ3脂肪酸は人が体内で合成できないため、食事などで外から摂取する必要があります。この栄養素をたくさん含んでいるのが魚、それも青魚のなかまです。しかし残念ながら、日本人の魚介類の摂取量は右肩下がりで減っています。1995年には1日あたり100g近くあった摂取量が、今では70gにまで減っています。

効率よく摂るには?

魚を摂取することは現代の食生活ではなかなか難しいので、出来るだけ効率よく栄養素を摂るための知識が大切です。例えばDHAを多く含むとされるマグロであっても、その脂身の部分には豊富ですが、赤身の部分だとわずかな量にとどまります。そして調理法では、刺身やカルパッチョなど生で食べると無駄なく摂れます。また、弱めの火で煮込むとDHAとEPAの損傷が少ないのですが、脂が煮汁に溶け込んでいるので煮汁も残さず食べましょう。

野菜と一緒に

抗酸化物質を豊富に含んだ食材や食品を多く摂ることも、脳の健康維持に良いとされています。魚を抗酸化物質を含んだ野菜類と一緒に摂ると良いでしょう。トマト、ホウレン草、モロヘイヤ、ナス、カボチャ、タマネギなどがそれにあたります。大根も動脈硬化を抑えるとされるビタミンCを含み、昔からあるさんまの大根おろし添えは、脳にとって良い組み合わせに自然となっていたのです。魚料理を準備するのは大変なので、週に何度かは缶詰をうまく活用するのも良い手です。

    

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