「お肌のゴールデンタイム」・・・もウソ?!

成長ホルモンがたくさん出るのは?

お肌のためには午後10時から午前2時までの間は寝ていた方が良い、これが女性には常識な「お肌のゴールデンタイム」です。これは、体の疲労回復や新陳代謝を促す「成長ホルモン」が睡眠中の午前0時前後に多く分泌されるということが根拠になっています。しかし、これは事実と異なります。実は成長ホルモンは、寝入ってから1〜2時間後、熟睡に入る時間帯にまとめて分泌され、何時に寝ていると多く出るという時刻の問題ではないのです。

良い睡眠をとるには?

成長ホルモンは加齢とともに分泌量が減るので、それをより多く確保するためには、毎日安定的な深い睡眠をとることが欠かせません。深くて良い睡眠をとるにはまず、寝つきを良くする必要があります。そのためには寝床に入る時間にはこだわらず、眠気に応じて眠くなったら床につくことが大切なのです。

寝つきを良くするには?

従来は規則正しく、毎日同じような時間帯に眠りにつくことが推奨されていました。しかし最近の研究結果では、眠くないのに床につくと不必要に寝床で長く過ごすことになり、途中で何度も目が覚めてしまうなど、かえって睡眠が浅くなってしまうことが分かっています。30分間くらい寝つけなかったら、床から離れて気分転換をして、眠気が来たらまた寝床にいった方が良いようです。ただし、パソコンやスマホなど目に光を入れるのは控えましょう。

朝が大切

寝つきを良くするために大切なのは夜ではなくて朝であり、不可欠なのは朝の光です。毎朝起きる時刻を一定にして、起きたらすぐに太陽の光を浴びることが快眠の鉄則です。日光を浴びることで人体に備わっている体内時計のリズムがリセットされて、そこから14〜16時間後に眠気が生じて自然に眠れるのです。この朝の光によるリセットが行なわれないと、体内時計の睡眠と覚醒のリズムが崩れて寝つきが悪くなるのです。

    

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