むずむずして寝られない「むずむず脚症候群」

じっとしていると…むずむずする

じっと座っている時や横になっている時に、脚に「むずむずする」不快感が起こる人は、「むずむず脚症候群」という病気の場合があります。これは進行する病気ですが、あまり知られていないので、自分や周囲の人が病気と気づいておらず、治療をきちんと受けていない人が多いのが現状です。

夕方以降に起こりやすい

「むずむず脚症候群」は、夕方から夜間にかけてあらわれやすいので睡眠障害の原因にもなります。症状がひどい場合は、日中仕事や家事にも集中できないなど日常生活に大きな支障をきたします。40歳以上の女性に多い病気で、人口の2〜5%くらいは潜在患者が存在し、日常生活に支障をきたすほどで治療が必要とされる人は200万人いると言われています。

治療が難しい

脳内の神経伝達物質であるドーパミンの機能障害や鉄不足が原因ではないかとされています。原因や治療法がはっきりと分かっていないので、疑わしい症状がある場合は、睡眠専門医や神経内科の医師を受診しましょう。そして、次のような日常生活を見直すと、症状が改善される場合があります。
◇眠りを浅くするカフェインを避ける
◇鉄分を補充する
◇ストレッチやマッサージを寝る前にする(筋肉をほぐしてから寝ると良い)

かゆみを引き起こす内臓疾患

他にも、原因が良く分からないかゆみが続く場合は、皮膚科など専門医を受診することが大切です。意外にも、内臓疾患で肌にかゆみがでる場合もあるので、素人判断は危険です。例えば、糖尿病では合併症の1つとしてかゆみが起こり、肝硬変や慢性腎不全などでもかゆみが起こることがあります。さらには、薬や食べ物のアレルギーという可能性もあるからです。

    

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