冬に健康でいるために 〜鉄とビタミンE〜


身体を温める…鉄

冬で身体が冷えると身体に不調を起こしやすくなります。冬でも身体を冷やさないようにすることが健康増進につながります。身体を温めるために必要なミネラルが鉄です。体で熱を作るには酸素が必要ですが、酸素を運ぶために欠かせないヘモグロビンは、鉄が不足すると合成されません。鉄分が不足すると、体が冷えやすくなってしまうのです。

鉄の弱点:吸収率の低さ

肉や魚などの動物性食品には「ヘム鉄(有機鉄)」が含まれ、野菜などの植物性食品には「非ヘム鉄(無機鉄)」が含まれます。ヘム鉄の腸管吸収率は20%ありますが、非ヘム鉄はたった5%しかありません。ただし、吸収率が低い非ヘム鉄も、ヘム鉄と一緒に摂ると吸収率が上がります。また、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率が上がることも覚えておきましょう。鉄分の吸収を阻害しやすいものを多く含む食品は、一緒に摂らないことが大切です。タンニンが含まれるコーヒー・紅茶・緑茶や食物繊維を多く含む食品には注意しましょう。

冷え性と心疾患予防:ビタミンE

ビタミンで大切なものはEです。ビタミンEは過酸化脂質を分解し、ドロドロ血液を防いで血行を良くします。血行が良くなることで、血行障害から起こっている冷え性を改善します。脂質を分解することで血管をきれいにするので、冬に起こしやすい心臓疾患を起こすリスクも下げます。

こんな食品がおススメ

ビタミンEは、魚介類ではウナギやタラコなど、種実類ではアーモンドやヘーゼルナッツなどに多く含まれます。油脂にも多く含まれ、ひまわり油はおススメです。野菜や果物では、かぼちゃ・モロヘイヤ・アボカドなどに多く含まれます。そして、ビタミンCと一緒に摂取すると抗酸化作用が高められるので、野菜や果物と一緒に摂取すると良いでしょう。また、乳製品の乳脂肪と結びつきやすいので、一緒に摂ると身体に吸収されやすくなります。

    

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