特に気をつけたい・・・ノドの乾燥


ノドが乾燥すると…

空気の乾燥によって気になることは、肌表面の乾燥だけではありません。特に気をつけたいのがノドの乾燥です。ノドは粘膜に覆われていて、空中の雑菌やウイルスが体内に侵入するのを防いでいます。ところが、乾燥して粘膜を覆う粘液が固まると働きが悪くなって、ウイルスを除去する機能が低下します。空気が乾燥しやすい季節は、ウイルスや細菌がノドで炎症を起こしやすいのです。

ウイルスが増殖するのは

乾燥するのはノドだけではありません。さらに身体の内側にも影響することがあります。呼吸器である肺自体も冬には乾燥しやすく、炎症を起こしやすくなります。いわゆる肺炎ですが、高齢者や子供などは特に注意が必要です。風邪やインフルエンザのウイルスは、低温と乾燥の環境下では急激に増殖します。暖房が普及した現代では、冬に風邪などが流行るのは、寒さのせいよりも空気の乾燥によるものと言われています。

予防にはうがい

予防には何といってもうがいが効果的です。うがいをすると、ノドが刺激されて喉頭腺(こうとうせん)から分泌液が出てノドを潤します。ノドの浅いところから声帯の方まで丁寧にうがいするとより効果的で、口をすぼめたり上を向いて舌を少し出したりと、変化をつけてうがいすると良いでしょう。

2つのポイント:水分補給とマスク

こまめな水分補給ノドの粘膜に湿り気を与えるだけでなく、ウイルスを洗い流す大切な役割があります。また、食事をとって唾液で潤すことも大切で、梅干しやレモンなどの酸っぱいものは唾液の分泌を促すので効果的です。食事の時間以外には、飴をなめるのが良いでしょう。また、マスクはウイルスの侵入を防ぐためには、ウイルスよりも目が粗いものが多いのが現状です。しかし、マスクをすることで、そのマスクで覆われた口周りに湿気を与える効果は期待できます。

    

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