冬になると、気になり始める乾燥トラブル


空気が乾燥していると…

肌の乾燥は、角質層の水分や皮脂の分泌が少なくなり、皮膚の表面が乾燥することで起こります。冬は空気が乾燥していて、大気中の水分量が最も少ない季節です。空気中の湿度が30%を切ると、肌の角質層から水分が蒸発し始めます。冬は肌が乾燥しやすい時期なのです。

空気が冷えていると…

冬に乾燥しやすいもう1つの理由は空気が冷えていることです。空気が冷えていると、身体の末梢血管が収縮して血流が減ります。すると栄養がうまく運ばれずに皮膚の代謝が低下して、皮脂分泌が少なくなり潤いが失われるのです。その上、温めようとして暖房を入れると、室内の空気はますますカラカラになります。冬は乾燥によるトラブルがとても起きやすい季節なのです。

男性も注意:頭皮の乾燥

女性は肌が乾燥することをとても気にしますが、男性は他人事のように感じている人も多いでしょう。しかし、自分では乾燥肌で無いと思っている男性の中には、実際は乾燥肌という人がかなりいるようです。男性が特に注意した方がよいのは頭皮の乾燥です。頭皮の乾燥は薄毛や抜け毛の大きな原因のひとつなのです。頭皮の脂っぽさが気になってゴシゴシ洗うと皮脂を取りすぎてしまい、頭皮が乾燥しやすくなります。乾燥が気になる場合は洗浄力の弱いものを使って、やわらかく頭皮をもみ洗いしましょう。

乾燥は肌だけじゃない!

「乾燥トラブル」というと、表面の肌乾燥を思い描く人が多いですが、「乾燥」は身体の様々なところに対して色々と影響がでます。皮膚が乾燥すれば乾燥肌ですが、骨が乾燥すれば骨粗しょう症となり、脳が乾燥すると委縮して物忘れしやすくなると言われます。老化と言われる症状のほとんどが、乾燥の影響といっても過言ではないのです。

   

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