外反りでも内反りでも大変〜外反母趾・内反小趾


外反母趾とは?

足裏の形が悪くなると身体に様々な不調が生じます。その代表例が外反母趾で、足の親指(母趾)の付け根の関節が、体の外側(小指側)に曲がる(外反する)病気です。親指の付け根が出っ張ってくるように見えますが、実際に骨が出っ張るわけではなく、関節が曲がってしまうために、そう見えるのです。

どうして起こるの?

外反母趾の起こる原因は、足の筋力の弱さなど体質的な要因が大きいと考えられています。かかとが高くてつま先の細いハイヒールを履くことは、外反母趾を起こす原因ではないものの、痛みを起こしたり、進行させたりする要因の1つです。外反母趾対策として、大切になるのが靴選びです。ポイントは、全体に緩すぎず、かかとがフィットするもので、立った状態で、指の曲げ伸ばしが出来るものを選びましょう。ヒールの高さは5cmまでで、出来れば3cm以内のものが良いでしょう。

内反小趾とは?

外反母趾と似たものに、内反小趾(ないはんしょうし)があります。内反小趾は、第四趾(薬指)と小趾(小指)の間の中足靱帯がゆるみ、小趾(小指)の付け根の関節部分が外側に出っ張り、小趾(小指)が体の中心線に曲がってくる(内反する)ものです。あまり耳慣れないのは、内反小趾になる人が外反母趾ほど多くないからでしょう。ところが最近、子どもたちに内反小趾が増えています。内反小趾になると、足を外側に踏んばれなくなり、バランスを崩しやすくなります。

子供への注意が必要

小さい頃は大人よりも骨の数が少なく、骨が全部揃って完成するのは10歳頃で、さらに成長を続けて大人の足になるのは18歳頃なのです。こうした成長過程において、靴は足の形を整える鋳型になるといえます。ですから、足に合わないサイズの靴を履くことは、とても問題です。子供にはつい大きめの靴を買いがちですが、これは良くありません。足のサイズより大きな靴は中で足が簡単に滑り、靴のつま先に指先がぶつかり、大きな力が加わって足指が曲がってしまいます。

    

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