夏にかけて増殖する水虫を予防するには?


こんな環境が要注意

初夏や梅雨の時期になると起こる皮膚トラブルが水虫です。一般的に水虫と呼ばれているものは、「白癬菌(はくせんきん)」というカビが、足の皮膚に寄生して起こる病気のこと。白癬菌はカビの一種なので、高温多湿の環境が大好きです。温度15度以上湿度70%以上になると、活発に増殖します。

知らない間にはびこる

白癬菌の大好物は、皮膚の角質を構成するケラチンというタンパク質です。水虫の7割はグチュグチュではなく、カサカサした乾燥タイプで、そのほとんどはかゆみを感じません。そのため知らない間に水虫に罹っている人も多いようです。足裏がカサカサと白っぽくて水疱が潰れた痕があるひとは要注意です。

予防法のポイント

@毎日、丁寧に洗う
白癬菌が皮膚の角質層に住みつくまで1日かかると言われています。仮に白癬菌が皮膚についても、1日1回きれいに洗い流せば問題ありません。洗った後に指の間まで良く乾燥させるのも忘れないようにしましょう。

A同じ靴を続けて履かない
蒸れた靴の中は白癬菌が最も活動しやすい環境になっています。出来れば数足をローテーションで履いて、履かない間にきちんと乾かしましょう。

B足ふきマットやスリッパに要注意
家族に水虫の人がいる場合は、足ふきマットやスリッパを共用するのは避けましょう。また、公衆の浴場などの足ふきマットやスリッパを履いた際も注意が必要です。その後24時間以内に、きちんと足をきれいに洗うことを忘れずに。

C床掃除はこまめにしよう
足が清潔でも床や畳などが汚くては意味がありません。最大の感染源は剥がれ落ちた皮膚なのです。

    

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