実は医療現場でも使われている…炭酸


昔から言われていたこと

炭酸水の持つ効果は医療面でも研究がすすめられています。その中でも血管拡張効果は医療現場で実際に使われています。炭酸水に手や足をつけると赤くなったり温まったりすることから、炭酸が血流を良くすることは昔から言われていました。炭酸がどのように血管拡張に関係があるのでしょうか。

二酸化炭素が身体に入ると…

炭酸水に触れると、炭酸水に含まれる二酸化炭素が皮膚からどんどん吸収され、血管を通じて細胞に送られます。血管や細胞に二酸化炭素が増えると、身体が酸素をもっと必要だと判断します。すると、老廃物である二酸化炭素を流すために、すばやく多くの酸素が送られるように、身体が血管を広げる指令を出すのです。炭酸の濃度が高いほど、この作用が強くあらわれます。二酸化炭素は空気中にも含まれますが、炭酸水にはより高濃度の二酸化炭素が溶け込んでいるために、より血管拡張作用が起こります。

糖尿病患者などに有効

日本では20年ほど前から、高濃度の炭酸水を人工的に作る特殊技術が開発されて、医療分野の研究が急速に進みました。炭酸の血管拡張作用を高血圧症や心臓病の改善に役立てる研究がこの10年ほどで広がり、投薬治療をサポートする形で医療現場に活用されています。例えば、糖尿病や動脈硬化で足の血流が悪くなると、最悪の場合は足を切断する恐れもあります。こうした患者に対して、炭酸水の足浴を施すことで血流の改善に役立っています。

介護分野でも期待

炭酸が体内に取り込まれることによって、血流が改善して酸素や栄養分が届けられ、細胞の新陳代謝が活発になります。そうした作用が傷の治療や床ずれの改善に対して効果があると期待されています。床ずれは同じ体制が長時間続くことによる血流悪化が原因です。炭酸水を浸したガーゼなどを患部に当て、湿布をする治療なども行なわれるようになっています。

    

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