痛風…患者数が一番多いのは30代
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痛風は尿酸が身体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎をともなう症状になる病気です。以前は“痛風はぜいたく病”などと言われ、豪勢な食事をしている人がなるイメージでしたが、それは食生活がご飯と味噌汁におかずは一品、それも煮物などを食べていた頃の話です。肉を日常的に食べ、食べ物に困らない現代では、普通の食事が「痛風」の危険となるのです。
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痛風というと、50歳以上の中高年からの生活習慣病のように思われがちですが、一番患者数が多いのは30代で、全患者の約30%を占めています。(ちなみに40代が約25%、50代が20%。)実は20代も全患者の15%弱を占めています。若年層にも広がっていっているため、患者は増加する一方で、現在では病気と認識されていない潜在患者もふくめると600万人以上になると言われています。
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痛風になる人はほとんどが男性です。「尿酸値」が高くなると痛風の危険が高くなるのですが、この「尿酸値」が女性は元々低いからです。女性ホルモンのエストロゲンが腎臓に働き、尿酸の排泄量を増やすからと言われています。逆に、女性であってもエストロゲンが減る閉経後は、男性と同様に尿酸値が高くなりやすいので実は注意が必要なのです。
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痛風そのものは遺伝性の病気ではありません。ところが、痛風患者の約4割の人が家族内に痛風患者がいると言われています。これは(遺伝ではないにしても)体質が似ている場合が多く、更に一緒に生活していれば、同じ様な食生活をすることが原因ではないかと言われています。痛風の若年化が問題となっている現代では、自分の尿酸値が高い親は、特に食生活に気をつけないと、子供が若年で高尿酸値になる危険性が高いことを認識しておきましょう。
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