ジメジメしている時は…食中毒に要注意!


食中毒予防の3原則

梅雨は細菌性の食中毒に対して注意が必要です。食中毒予防の3原則「付けない・増やさない・殺す」をよく覚えておきましょう。
◇付けない 清潔を保つことで、菌を食品などに付けない
◇増やさない 調理済みのものを室温で放置すると菌が増える
◇殺す 例えばO−157は75度で1分間以上の加熱で死滅

予防に効果のあるもの

★酢酸・クエン酸★
梅干しには、クエン酸などの有機酸が含まれています。また、お酢には酢酸が多く含まれ、抗菌作用があります。酢酸は、特にサルモネラ菌・腸炎ビブリオ・O−157などに高い抗菌作用があるとされています。

★カテキン・ポリフェノール★
お茶などに多く含まれるカテキンは、黄色ブドウ球菌や腸炎ビブリオ菌に対して効果があります。また、ココアなどに含まれるポリフェノールは、O−157やピロリ菌の増殖を防ぐと言われています。

★薬味・ハーブ・スパイス★
ワサビ・ショウガなど、夏に生で食べるものに添えられる薬味には、殺菌作用のあるものが多く使われています。伝統的な食べ物には、安全性を考えた食べ合わせが経験的に伝えられているのです。西洋やインド料理などに使われるハーブやスパイスにも、同様のことがいえます。

免疫を高めることも大切

食中毒を予防するには、人が持っている免疫能力も大切になります。近年、日本人の免疫力が低下していると言われています。それは皮肉にも、社会の無菌状態が進んでしまったからなのです。人の体には本来、外敵から身を守る自己防衛機能が備わっています。普段の生活で周りに存在している細菌やウイルスと接することで、菌に抵抗する力がつくのです。菌に対してあまりにも過敏になる必要はなく、菌と共生することで強い身体を作りましょう。

    

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