本来、匂いは動物にとって重要なもので、敵か味方かを嗅ぎわけたり、自分の縄張りを主張したりする時に使われます。大昔の人たちはそのような匂いを利用し、現代人よりずっと嗅覚が発達していたようです。現代では嗅覚の能力を十分使いきれていないのですが、逆に、嗅覚をうまく刺激すると、それまで使っていない脳の部分が刺激され、脳全体を活性化することができます。例えば、花の匂いをかいでみると、普段使わない嗅覚が刺激され、脳が覚醒されるはずです。天気のいい日は外へ出て、自然の花の匂いを嗅いでみましょう。

心身の状態や生活環境を良くしてくれるのに、匂いはとても役に立ちます。例えば、仕事の能率アップに一番活用できそうなのが、シトラスやペパーミントの香りです。覚醒効果があり気分をリフレッシュさせる効果があります。ある実験ではシトラスの香りを流したときは、香りが無い時に比べて、ミス率が半分以下になったという結果が出ているほどです。

また、やる気が低下しがちな時には、スッキリとした香りで、集中力を高めるローズマリーがオススメです。一方、夜によく眠れないことで仕事の効率が下がっているような人には、不眠に効果があるラベンダーやカモミールの匂いがおススメです。寝る前に芳香器を使って部屋に香りを拡散させましょう。電気式や電池タイプのアロマポットを使えば、つけたまま寝てしまっても火事の心配がありません。

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