臭いを気にし過ぎるのは・・・病気かも?
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身体の臭いに関する悩みを持つ人が増え、臭いに対する嫌悪感が上がってきているようです。最近の生活では「生活臭」がなくなってきたことが影響しているのかもしれません。トイレは水洗トイレになり、トイレなどの芳香剤、いい匂いのする洗剤など、様々な生活臭が消え、もしくは消されるようになってきています。
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しかし匂いを気にしすぎるのは、実は問題といえます。実際にはそれ程の匂いでもないのに必要以上に気にしてしまい、よりひどくなると実際に臭っていないのに自分の臭いがきついと思い込んでしまうのです。こうした症状がひどくなると、自臭症と呼ばれる病気となります。特に多いのが口臭に関してで、従来は40代以上が多かったのですが、最近は20歳前後の若い人にも増えているそうです。
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人から「口が臭う」と言われたことがキッカケとなり、自分の口臭が気になってしまい、次第に会話中に相手が横を向いたり、席を離れて座ったりといった、人に少し距離をおかれることを自分の口臭のせいだと思い込んでしまいます。症状が悪化すると、人と会えない、電車やバスに乗れない、学校や会社に行けないなど、社会生活に支障をきたすようになってしまうのです。
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そうした人の口腔内を歯科医が診ると、口臭の発生源となる病気もなく、とてもきれいなことが多いそうです。歯磨きなどもきちっとされていて、普通の人より口腔内の状態はよいのです。普段からきちんと歯磨きをするような神経が細やかな人で、人前で話す機会の多い人によく見られる病気なのです。原因は心理的なところにあって、それが口臭という訴えとなって出ているようで、ほとんどは対人関係のストレスの増大で、一種の現代病といえます。
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