身体の不調…メンタルの疲れが原因かも?
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ストレスは気づかぬうちに身体の不調として出ることも多くあります。そうした症状が出やすいのが頭です。ストレスで筋肉が収縮して血行が悪くなると、頭痛を起こしやすくなるのです。頭の両側が締め付けられるように痛むのが特徴で、ひどくなると肩こりや目まいを伴います。デスクワークで首や肩を酷使すると悪化するので注意しましょう。
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腰もストレスが原因で痛みが出やすいところです。腰痛になると人はまず、デスクワークでの姿勢の悪さや、腰に負担のかかる姿勢といった外的要因を考えがちです。しかし、腰痛に一番関連するのはストレスではないかと言われています。例えば、同じように椎間板ヘルニアがある人でも、人によって「腰痛の痛みを感じる人」と「腰痛の痛みがない人」に分かれ、その違いを調べたところ、一番の要因は精神的なストレス度合の違いだったのです。
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睡眠とストレスにも大きな関係があります。ストレスがあると人は寝つきにくくなってしまうのは、ホルモンに関連しています。人間はストレスと感じると、神経細胞からコルチコトロピンというホルモンを放出します。このホルモンが睡眠を抑制してしまうのです。ちなみに、このホルモンは免疫機能も低下させるので、寝る前にストレスを感じた状態のままだと、免疫機能も落ちて風邪を引いてしまいやすくなります。
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不眠症を治そうと睡眠外来などを受診すると、じつは「うつ病」だったという人が増えています。うつ病は精神疾患ですが、気分の落ち込みや物事への関心の低下といった気持ちの面の症状だけではなく、うつ病の人はほぼ全員が不眠の症状を伴います。不眠はうつ病の初期症状サインの1つなのです。軽いうつ病では「憂うつな気分」などの精神症状が現れず、不眠や全身倦怠感などの肉体的症状だけの場合が多いのです。
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