水溶性と脂溶性のバランスが大切〜ビタミン〜


実はサプリメント頼り

最近の栄養調査の結果によると、ビタミンの必要量は十分足りています。しかし実はこれはサプリメントを含めてのものなのです。データによれば、ビタミンの総摂取量の約30%はサプリメントから摂っています。ということは、食事からだけでは実は足りていないのが実情です。

水溶性ビタミンの注意点は?

促成栽培の野菜は含有ビタミンが少なかったり、調理でビタミンが減ってしまったりすることを考慮すると、ビタミンは所要量の2〜3倍を摂る必要があります。調理での扱いに注意したいのはビタミンBとCの水溶性ビタミンです。
【水につけすぎない】
水溶性ビタミンは水に溶けやすいので、野菜などを水で洗う際は手早く洗いましょう。長く水につけると、ビタミンがどんどん水に溶け出します。
【熱に弱い】
特にビタミンCは熱に弱いので、なるべくならそのまま食べた方がよいでしょう。ビタミンB2は、比較的熱に強いです。
【こまめに摂る】
余分な量は尿と一緒に排出されるので、こまめに摂る必要があります。その分、サプリメントで摂っても過剰症の心配はありません。

脂溶性は過剰摂取に注意

水溶性ビタミンはサプリメントで摂っても大丈夫ですが、問題は脂溶性ビタミンです。水溶性ビタミンの過剰分は排泄されますが、脂溶性ビタミンは体内に蓄積されます。摂りすぎると頭痛や吐き気などの過剰症が出ることがあります。食生活からだけ摂っている分にはほぼ過剰症の心配はありませんが、サプリメントを摂る場合は上限量に注意しましょう。
≪摂取上限≫
  ビタミンA   1500μg   (過剰症:頭痛・吐き気・発疹)
  ビタミンD     50μg   (過剰症:吐き気・下痢・脱水症状)
  ビタミンE    600mg   (過剰症:血が固まりにくくなる)

    

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