一番ケアすべきなのは・・・寝ている時!


ノドは感染しやすい

咽喉は食べ物や水分の通り道であると同時に、呼吸する酸素の通り道です。咽喉は空気に含まれているウイルスや細菌に常に晒されているので、病原体にかなり感染しやすい部位と言えます。特に注意したいのが、実は寝ている最中なのです。

寝ている時は抵抗力が弱まる

風邪をひかないように日頃から気をつけていても、朝に目が覚めた時に咽喉がイガイガになっていた、という経験はありませんか? 一日の疲れをとり、病気への抵抗力をつけるために、睡眠は欠かせないものですが、実は睡眠中はウイルスへの抵抗力が一番弱まる時間帯です。これには自律神経の働きが関係しています。

睡眠中に副交感神経が働くと・・・

自律神経には活動時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経の2種類があって、睡眠中は副交感神経が主として働きます。副交感神経が優位になると身体の各器官の働きが緩慢になり、唾液の分泌や唾液を呑み込む動きが著しく少なくなって咽喉が極端に乾燥します。これがウイルスの繁殖に最適な環境なのです。鼻や咽喉が乾燥すると、異物を排出する繊毛の働きが鈍り、ウイルスがより侵入しやすい環境になります。しかも睡眠時は体温も下がっているため、ウイルスにとっては体内に入り込む絶好のチャンスなのです。

こんな工夫を

もちろん、十分に睡眠をとって身体の抵抗力をつけることは大切です。睡眠中に風邪をひくことを怖れて、睡眠時間を減らしてしまっては本末転倒です。睡眠中に風邪をひく確率を少なくするために、ちょっとした工夫があります。
◇寝ている部屋の湿度を適度に保つ
◇夜中に目覚めた時に、水やお茶などを飲んで、咽喉の乾燥を防ぐ
◇咽喉を温かく保つため、首のまわりにタオルや手ぬぐいを巻いて寝る
◇咽喉の乾燥を防ぐため、口を閉じて寝る。マスクを使うのもおススメ

   

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