サラサラ汗で温度差を乗り切る!


汗は体温を一定に保つ

温度差が大きいと、自律神経が乱れやすくなります。その乱れている状態を正常に戻すのに効果的なのが、汗をかくことです。汗には体外に熱を放出し、体温を一定に保つ働きがあるからです。しかし最近、汗をきちんとかける人は減りつつあると言われています。

汗の量は、どうやって決まる?

汗の量は“能動汗腺”という汗腺の数によって決まってきます。しかし、日本人の能動汗腺の数がだんだん少なくなっているようです。能動汗腺の数は生後3年までに決まりますが、汗をかかない生活をしていると数が増えず、大人になっても汗をかきにくい状態になってしまいます。さらに、汗を長年かかずにいると、少ない数の能動汗腺の機能自体も低下し、よりいっそう汗をかけなくなるのです。

ベタベタ汗の原因は?

能動汗腺の機能低下が起こっている場合、たまに汗をかくと、水分とともにミネラル分まで一緒に排出されてしまいます。健康な汗腺はミネラル成分を再吸収して血液中に戻すことが出来ますが、弱った汗腺はそれが出来ません。その結果、ミネラル成分を含んだベタベタした汗をかくことになります。しかも、ミネラル成分がより多く失われることで、身体の生理機能が狂い、身体が重く感じる、疲れが残るなどの体調不良を起こしやすくなるのです。

サラサラ汗

日ごろしっかり汗をかいている人は、汗腺が水分だけを排出し、さらっとした汗を流すことが出来ます。ニオイやベタつきも少なく、不快感を伴わないのが特徴です。上手に汗をかくと、自律神経のバランスを保つだけでなく、さまざまな健康効果が期待できます。例えば、汗をかくと疲労物質である乳酸が体外に押し流されて、疲労回復に役に立ちます。また、汗の水分と一緒に分泌される皮脂は肌の乾燥を防いで、肌の潤いを守る働きをします。

    

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