夏にも起こる!? 低体温症の恐怖!


都心でも危険あり

夏の急激な体温変化というと、まずは熱中症の危険が思い浮かびます。しかし逆に最近では、暑い夏にもかかわらず、低体温症への危険も指摘されています。それも夏山などの高地だけの話ではありません。気温が上がりすぎることによって天気が急変し、突然の雨に降られた場合には、都心にいても低体温症を起こしてしまう危険があるのです。

低体温になると・・・

低体温症とは文字通り、体温が下がることによって引き起こされる身体の不調のことを指します。例えば35度以下になると、体の震えや歩行困難といった症状が見られます。32度以下になると、錯乱状態になったり脈や呼吸が乱れたりします。さらに28度以下になると、命が危険な状況に陥ってしまうのです。

風が危険

高い気温から急に雨が降ると気温自体が急激に下がるうえ、雨に濡れることで身体を冷やします。そして一番危険なのが風です。雨に濡れただけでは体温変化はそれ程ではないのですが、風に当たると急激に身体を冷やします。衣服の水分が風で蒸発する時に大量の熱を奪うからです。濡れた服から乾いた服に着替えるだけでも、低体温症予防に役立ちます。夏の暑い季節に屋外で長時間すごす場合は、急な雨への予防として着替えを1枚持っていくことをおススメします。

身体が冷えてきたら…どうすべき?

まずは、雨や風邪から隔離することが大切です。雨風をしのげる屋根のあるところに移動して、乾いた衣服があれば、出来るだけ早く濡れた服を着替えましょう。つぎに、毛布などを使って身体を温めます。毛布が無い場合は、シートなどでも多少の効果が得られます。そして、身体の表面だけではなく、身体の内部を温めることも大切です。温かいものが飲めれば良いですが、飲めない場合は身体の中心を温めるだけでも違います。お腹の部分、太い血管が通っている首・わきの下・足の付け根を温めると、身体の中からじわりと温まってきます。

    

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