日焼け以外にも・・・怖い紫外線
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紫外線が皮膚にあたると「コラゲナーゼ」という酵素がつくられ、肌のハリや弾力を保つコラーゲンの線維(せんい)を切ってしまいます。年齢とともに新しい線維をつくる力は衰えるので、傷ついた線維が修復しきれず残るようになってしまいます。そうした皮膚が徐々にたるみ、シワになってしまうのです。
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紫外線でダメージを受けた肌は、回復に努めようと、どんどん早めに新しい細胞を送り出そうとします。しかし、保湿機能がまだ完全に備わらないまま送り出すことになってしまうので、うるおい機能が低下して乾燥がひどくなるのです。紫外線による乾燥は、特に髪の毛に起こりやすいでしょう。顔などはローションで保湿しても、髪の毛はついつい忘れがちです。帽子をかぶるなどケアが大切です。
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人の皮膚には、細菌やウイルス、アレルギー物質などの侵入を防ぐ免疫機能が備わっています。外部からの異物を捕らえる細胞が網の目の様になっているのです。ところが、皮膚にある免疫細胞は紫外線に弱く、日焼け後は2週間ほど活動できなくなります。その間は、細菌やウイルス、アレルギー物質などが入りやすくなっています。つまり、紫外線を浴びれば浴びるほど、免疫力は低下するのです。
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紫外線は、想像以上に短い時間で私たちの身体にダメージを与えます。例えば、肌のコラーゲンを破壊する酵素は、4月〜8月の間はわずか3分で働きが活発化してしまいます。また、免疫力を衰えさせる紫外線量は10分程度でその量に達します。春はまだ気温自体は低いので、「少しの時間なら…」と油断しがちです。短い時間でも忘れずにきちんと紫外線ケアを怠らないことが大切です。
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